バレーボールのアンダーハンドパスのコツと練習方法

バレーボールのアンダーハンドパス(またはフォアアームパス、下手パスとも呼ばれます)は、ゲーム内で非常に重要な技術の一つです。

この技術は、チームメイトへの正確なパス、特にセッターへの配球を可能にし、攻撃の機会を作り出すために不可欠です。

アンダーハンドパスの重要性は、以下のポイントによってさらに明確になります。

 

  1. 受け(ディグ)の基礎: チームが相手の攻撃を防御する際、アンダーハンドパスは最も基本的な技術です。正確なアンダーハンドパスによって、チームは攻撃を受け止め、すぐに反撃の機会を作り出すことができます。

  2. プレーの流れの維持: バレーボールは流れのあるスポーツであり、アンダーハンドパスによってこの流れが維持されます。正確なパスは、攻撃のセットアップと、点数を獲得するチャンスの構築に不可欠です。

  3. チーム戦術の基盤: アンダーハンドパスは、チーム戦術の実行における基盤となります。セッターへの正確なパスによって、チームは多様な攻撃戦術を展開することが可能になります。

  4. 個人としての貢献: すべてのプレイヤーがアンダーハンドパスをうまくこなせるようになることで、チーム全体の防御力が向上します。この技術をマスターすることは、個々のプレイヤーがチームに貢献する方法の一つです。

  5. ゲームの制御: アンダーハンドパスを正確に行う能力は、ゲームのペースと流れをチームがコントロールする上で重要です。良いパスはセットアップにつながり、チームが攻撃の主導権を握ることを可能にします。

 

アンダーハンドパスは、技術的な正確さ、体の位置、腕と手の形、そしてボールへの接触のタイミングなど、多くの要素が組み合わさっています。

この技術を磨くことで、プレイヤーはバレーボールのゲームをより効果的に、そして戦略的にプレイすることができるようになります。

 

今回は、そんな大事なアンダーハンドパスが上手くできないバレー初心者の方へ向けて、バレーボールのアンダーハンドパスのコツと練習方法をお教えします

 

 

アンダーハンドパスとは?

 

すでに知っているでしょうが、改めてバレーのアンダーについて解説します。

 

バレーボールにおけるアンダーハンドパス(下手パス)は、主に守備時に用いられる基本的な技術の一つです。

この技術は、主にサーブレシーブや相手からの攻撃を受ける際に使われ、ボールを安定してコントロールし、セッターへ正確に送るために必要です。

 

アンダーハンドパスは、両腕を伸ばして手を組み、肘を伸ばした状態でボールを受けることが特徴です。

この際、腕とボールの接触面をできるだけ大きくし、ボールの勢いを吸収しつつ、指定された方向に正確に送り返すことが求められます。

 

アンダーハンドパスの重要性は主に以下の点にあります:

  1. チームプレーの基盤: アンダーハンドパスは、攻撃への第一歩となる重要な技術です。パスの質が攻撃の質に直結するため、正確なパスがチームの得点機会を大きく左右します。

  2. 守備の強化: 強力なサーブやスパイクを安定して受けることで、相手の攻撃を防ぎ、チームに攻撃権をもたらします。守備が固まることで試合をコントロールしやすくなります。

  3. ゲームフローの維持: スムーズなアンダーハンドパスは、ゲームの流れを良くし、チームメイト間のコミュニケーションと信頼を築きます。また、正確なパスはセッターへの負担を軽減し、より戦略的な攻撃の準備を可能にします。

 

効果的なアンダーハンドパスを身につけるためには、正しいフォームを維持し、練習を重ねることが不可欠です。

この技術をマスターすることは、バレーボール選手としての基礎を固め、チームにとって価値ある貢献者となるための重要なステップです。

 

 

アンダーハンドパスのコツ

 

アンダーハンドパスを上達させるためには、いくつかのコツがあります。

ここでは、より良いアンダーハンドパスを行うための基本的なポイントを紹介します

 

 

  1. 正しいフォームを身につける:

    • 両足は肩幅程度に開き、膝を少し曲げて下半身に安定感を持たせます。
    • 腕は伸ばし、手のひらを合わせて(あるいは拳を作って片方の手を覆う形で)ボールに向かう面を大きくします。腕と手の位置は、ボールの接触点となるお腹の前、やや下の位置が理想です。
  2. ボールを見る:

    • ボールの飛来する方向と速度をしっかりと見極め、体をボールの下に正確に置くようにします。ボールの最後の瞬間まで目で追うことが重要です。
  3. 足を使う:

    • ボールの位置に応じて足を動かし、最適なポジションを取ります。大きく動く場合はクロスステップを使い、小さな調整はサイドステップで行います。
  4. ボールの下から力を入れる:

    • アンダーハンドパスは、腕だけでなく、膝からの伸び上がり(レッグドライブ)を使ってボールに力を加えます。膝の曲げから伸ばしにかけての動きでボールを押し上げるようにしましょう。
  5. コントロールと方向性:

    • パスの方向は、腕と肩の向きで調整します。目的の位置に正確に送るためには、ボールに接触する瞬間における肩の向きと腕の動きが重要です。
  6. 練習を重ねる:

    • 基本的なドリルから始め、徐々に複雑な練習へと進むことが重要です。パートナーとのトス交換や、壁打ち練習が効果的です。
  7. リラックスして行う:

    • 緊張すると体が硬くなり、パスの質が落ちます。肩や腕をリラックスさせ、自然な流れでボールを受け止め、送り返すようにしましょう。
  8. フィードバックを活用する:

    • コーチや経験豊富な選手からのフィードバックを受け入れ、自分のフォームやテクニックの改善点を理解しましょう。

 

これらのポイントを意識し、継続的に練習することで、アンダーハンドパスの技術を向上させることができます。

最も大切なのは、練習を重ねることと、失敗を恐れずにチャレンジし続けることです。

 

 

 

上手くなれ!バレーのアンダーハンドパスの練習方法

 

バレーボールにおけるアンダーハンドパスは、ゲームの流れを左右する基本技術の一つです。

ここでは、アンダーハンドパスを効果的に練習する方法を紹介します。

これらの練習を繰り返し行うことで、技術の向上はもちろん、ゲーム中におけるパフォーマンスの向上にもつながります。

 

 

1. 基本姿勢の確認

  • 目的: 正しいフォームの基礎を築く。
  • 方法: 肩幅に足を開き、膝を軽く曲げます。腕を前に伸ばし、手のひらを合わせるか、拳を作ってもう一方の手で包みます。この姿勢を維持しながら、軽くバウンスするボールを正確に受け止め、止める練習をします。

 

2. 壁打ち練習

  • 目的: アンダーハンドパスの感覚を身につける。
  • 方法: 壁に向かって立ち、壁から約2メートルの位置でアンダーハンドパスを行います。壁から返ってくるボールを再びアンダーハンドパスで返し、これを繰り返します。目標は、できるだけ同じ高さでボールが返ってくるようにすることです。

 

3. パートナーとのトス交換

  • 目的: 正確なパスの練習とコミュニケーションの向上。
  • 方法: パートナーと向かい合って立ち、適切な距離を保ちます。パートナーがトスを上げ、それをアンダーハンドパスで返します。交互に行い、互いにパスの精度を高めます。

 

4. 移動しながらのパス練習

  • 目的: 動きながらのパスの精度を高める。
  • 方法: パートナーと一定の距離を保ち、パスをしながらコート内を動きます。目標は、移動中でも正確なパスを継続することです。

 

5. ゲーム形式の練習

  • 目的: 実戦に近い状況でのパスの練習。
  • 方法: 実際のゲーム形式を模した練習を行います。サーブレシーブやディフェンスの状況を作り、アンダーハンドパスを繰り返し行います。この練習では、ゲーム中のプレッシャーのもとでのパフォーマンス向上を目指します。

 

 

練習のポイント

  • 練習初期は、フォームの正確性に重点を置き、徐々にスピードやパワーを加えていきます。
  • 常にボールと自分の位置関係を意識し、足を動かして最適な位置取りを心がけます。
  • 失敗を恐れず、継続的に挑戦することが重要です。練習を重ねることで、徐々に改善していきます。

 

 

アンダーハンドパスの練習を通じて、基本技術を確実に身につけることができます。

技術の向上は自信につながり、チームプレーの質の向上にも寄与します。

正しい姿勢とフォームを基礎とし、練習を積み重ねることで、バレーボールの技術全般が向上するでしょう。

 

また、アンダーの練習としてまな板を使ってレシーブを行うなど面白い練習もあります

お時間がある方はバレーボールの面白い練習(2人でも小学生でもできる!)もご覧ください。

 

 

 

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