アーチェリー用語集

目次

アーチェリー用語集

 

 

オリンピック種目にもなっているアーチェリーという競技をアナタはどのくらい知っていますか?

 

「矢を的の真ん中に当てれば良いんでしょう?」

「弓矢を撃つなんてなんて危ない競技だ!」

 

アーチェリーについていろいろな認識を持っていることでしょうが

大変な集中力が必要な競技であることは間違いありません

 

このページでは、アーチェリーの基本的な用語をまとめていますので

アーチェリーのことをよく知らない人がアーチェリーについて触れるきっかけになれると思います

アーチェリー初心者の人も、ここにまとめたアーチェリー用語集を見て勉強していってください

 

あ行

 

アヴィア

「アヴィア」のカーボンアロー製品である「PRO Select」は、実はアメリカ・ノースカロライナ州ヒッコリーに本拠を置く大手スポーツカイト素材メーカーである「AVIA Sport Inc.」が製造しています。

このメーカーは母体となっており、そのためこれらのカーボンアローは高品質かつ手頃な価格で提供されています。

近年、マッキニーが広告している「Carbon Tech」もAVIAが製造している製品の一つです。

 

 

アームガード

押し手の腕の内側に取り付け、ストリングから腕を保護するための道具です。

初心者から上級者まで、スリンガーと共に使用され、革製やプラスチック製などさまざまな形や色があります。

怪我を予防するため、めんどくさがらずに必ずアームガードをつけましょう。

 

インナーテン

コンパウンドボウがリカーブボウと同様に競技するようになってから採用された10点のリングの中に設けられた小さいリングを指します。

1998年以降のルール改正により、コンパウンドおよびリカーブともに、インナーテンは同様に10点と採点されるようになりました。

 

ウインドウ

弓のハンドル上部にある削り込まれた部分で、右射ちの場合は的に向かって左側にあります。

矢をつがえ、同時にエイミングポイントとなるサイトピンが位置する場所です。

最新の弓は昔のものに比べ、ウインドウの削り込みが深く、エイミングスペースと矢のクリアランスが広くなっており、チューニングが容易になっています。

 

うわずる

特に初心者に見られる、上体が浮き上がったような不安定な状態のフォームを指します。

この状態を解消するための指導法として、重心を下げるなどがありますが、実際には正しいフォームを身につけることが最も効果的です。

頑張って練習に励みましょう!

 

エクステンション

一般的にはサイトとハンドルの間にあるサイトを的側に伸ばすためのバーを指します。

これは1970年代までのサイトの取り付け方法の進化に関連しており、弓のハンドルの強度を向上させるために導入されました。

 

エクステンションロッド

弓のハンドルとVバーの間に取り付ける短いロッドで、スタビライザーの一形態として1970年代後半に登場しました。

安定感を提供する一方で、全体の重量を軽く抑える特長があり、近年主流となっていますが、初心者にとっては慎重な使用が必要です。

 

オンライン

アーチェリーの競技において、矢のシャフトが2つの色環帯または得点帯を区分する境界線に触れているとき、それが高い方の得点として記録される状態を指します。

ルール(第210条-10)に基づき、アーチャーが自身でこの判定を行えない場合は、ジャッジがその決定を行います。

 

 

か行

 

看的

は得点の記録を指し、「看的が付く」とは得点記録員がいる試合を指します。

通常、選手同士による相互採点が行われることが一般的です。

 

カントピンチ

は、矢を引く際に人差し指と中指の間に挟むゴムや金属でできた道具を指します。

通常はタブの付属品として取り付けられますが、必ずしも必要な道具ではなく、指に力が入り矢を押えつけたり持ち上げてしまうアーチャーが使用する補助的なアイテムです。

これらのタブやグラブを使用する射法を「フィンガーリリース」と呼びます。

 

がんきょう

めがねのことを指すだけでなく、主に双眼鏡やスコープなど、的面上の矢の的中位置を見るための道具を指します。

知らない方が良い場合もありますが、自分の結果を正確に知ることは上達に有効です。

 

キッサー

は、ストリングに取り付けた突起物で、唇で感じてアンカー位置を補助するための道具です。

ただし、この種のリップマークやノーズマークはノッキングポイント以外に1個のみ許され、照準の補助としては使用できません。

キッサーに過度に頼るとアンカーポイントがおろそかになる可能性があるため、注意が必要です。

 

クイーバー

は、矢を入れて腰に提げる筒を指します。

弓を置くために地面に立てる道具は「グランドクイーバー」や「ボウスタンド」と呼ばれます。

 

くりちょん

は、クリッカーに関連するトラブルやミス全般を指します。

特に鳴ったつもりや鳴らせなかったのに矢を発射してしまうことが一般的な症状です。

原因は道具面と精神面に大別され、道具面ではクリッカーの音が小さい場合や鳴る瞬間にポイントの先端との擦れ合いで異音が発生することが多いです。

精神面ではスムーズなドローイングができないことや、射つことに神経質になりすぎていることが原因とされます。

 

クリッカー

ドローインジケーターであり、金属製の板が矢の先端で弾かれて音を出すことで発射の合図となる道具です。

1960年代後半に登場し、ケブラーストリングやカーボンアロー以上の革新的な道具となりました。

今ではトップアーチャーでもクリッカーがなければ通常のアーチャーと変わりません。

 

クレスト

矢のシャフトに付ける(書く)紋章や印を指します。

昔はルールでこれを付けることが義務付けられていましたが、最近では名前かイニシャルが記入されていればクレストはどちらでもよくなりました。

カーボンアローが一般的になると、クレストを付けるアーチャーは減少しましたが、個々の矢を確認するためにはナンバーや印があると便利です。

 

グラブ

は、弓を引き、放す指をストリングから保護する道具です。

近年ではタブが一般的に使用されていますが、初心者が使うことが多い補助的なアイテムです。

指の感覚をしっかりつかめるため、中級者でも安易にタブを使わずグラブで基本を確実に身に付けることが奨められます。

 

原糸

は、ストリング(弦)の素材となる元の繊維(糸)を指します。

競技用には現在、高密度ポリエチレン系の原糸が一般的に使われています。

かつてはケブラー(芳香アラミド繊維)が主流であり、それ以前はナイロン系が使われていました。

これらの繊維は撚り合わせて糸にし、それを束ねてストリングを作ります。

また、糸としてはノッキングポイントを作る材料などにも使用されます。

 

コードバン

は、馬の主に尻部分の良質な革で、タブの表革の材料として使われます。

厳選すれば過酷な条件でも1年以上使用しても傷みがほとんどない特徴があります。

昔は仔牛の毛革なども使われていましたが、最近では合成皮革のものもあります。

グラブも昔は鹿革が使われていましたが、現代ではほとんどが合成皮革となりました。

 

コンパウンド

アメリカで生まれた合理主義に基づく弓であり、滑車を組み合わせた機械式の複合弓です。

狙っている時は身体への負担が小さく、大きなエネルギーを持っています。

アメリカではアーチャーの約99%がこの形式の弓をリリーサーと合わせて使用しています。

コンパウンドに対する対比として「リカーブ」が存在します。

 

 

さ行

 

ストリングサーバー

ストリング(弦)を自分で作る人がセンターサービングやループを巻くために使用する道具です。

近年ではストリングが切れることはあまりなくなりましたが、その代わりにサービングが傷むことがあり、その対策として持っていると便利かもしれません。

 

サイトピン

的を狙う際の照準点を指します。サイトピンが取り付けられている部品や道具を総称して「サイト」と呼ぶことが一般的で、エクステンションもこれに含まれることがあります。

リカーブ部門では複数の照準点が認められず、通常は1個のピンのみを使用します。

 

サービング

ストリング原糸を摩擦などから保護するために上から巻かれた糸を指します。

撚りの掛かったものから袋状に編まれたもの、そしてモノフィラメントと呼ばれるナイロン繊維など、いくつかの種類があります。

緩みにくく、一度に切れず毛羽立って切れる前兆が分かるものが好まれます。サービングを巻くのに使用する道具がサーバーです。

 

フォロースルー

は、和弓で使われる言葉が多く、アーチェリーでも使用されます。また、「残身」とも呼ばれることがあります。

この場合、「残心」とも表現されることがあります。

 

した!

感謝の気持ちを表す言葉で、「ありがとうございました」のカジュアルな表現です。

強豪校の野球部やサッカー部でもよく使われる略語となります

的前で「した」「した」と言われて、下を向いてきょろきょろしないようにしましょう

 

実質ポンド

は、弓に書かれている表示ポイントと異なり、アーチャーが実際に使用している時の弓の強さを示します。

表示の基準となる長さ以上に引けば強さが増し、逆に短ければ表示の強さに達しないことになります。

一般的な目安としては、1インチ=2ポンドとされ、26インチ基準の弓で表示が35ポンドであれば、27インチのドローレングスの時の実質ポンドは約37ポンドになります。

 

しめ

「脇のしめ」や「肘のしめ」などと使われ、「張り」や「緊張」と同義語として用いられます。

 

しゃっ!

おそらく「よっしゃ」の「しゃっ」で、グッドシューティングや10点に的中した時に思わず叫ぶ言葉です。

「しゃっ」には少し及ばない状態を表わす言葉に「ちょい」があり、おそらくこれは「もうちょい」の「ちょい」に由来します。

どちらもアーチェリーの専門用語の可能性があります。

 

しゅんかん

名詞で使われる時は瞬間接着剤を指し、商品名としては「アロンアルファ」のことを指します。

これはノッキングポイントの補修などに使用されます。

 

ジャッジ

試合における審判員のことで、競技や競技場の管理と共に、得点記録の確認と管理が特に関連しています。

的前でのオンラインの判定に迷った場合は「ジャッジ!」と叫び、審判員を呼ぶことがあります。

かつては「TC」とも呼ばれました。また、採点での記録の記入ミスの訂正時にも審判員を呼んで確認が必要です。

 

スタビ

弓に取り付ける安定装置を指し、現在のルールでは他人に迷惑をかけない限り、本数や長さに制限はほとんどありません。

一般に使う「スタビ」という言葉は、ヤマハが持っていた登録商標です。

 

ストランド

「18本弦」などと使い、ストリングの太さを管理するために何本の糸を撚っているかを表します。

 

ストリンガー

弓の両側のチップにストリングを掛けて弓を張るための道具です。

初心者のうちはストリンガーを使用した方が良く、慣れればなくても弓を張れるようになりますが、初めての使用時にリムをねじることやリムが跳ねることからくる怪我を防ぐためにも使用することが推奨されます。

 

ストリングハイト

「ブレス(bracing)ハイト」とも呼ばれ、グリップからストリングまでの長さを指します。

この長さはストリングの長さに依存し、微調整はストリングを捻ることで行います。

ストリングハイトの違いにより、矢に与えるエネルギーや射った時の感覚が変わります。

この長さを計測するのに使われるのがフィストメルゲージです。

 

スパイン

矢の硬さ(実際は強靭さの方が適切かもしれません)を表すアーチェリーの専門用語です。

シャフトを28インチ(71.0cm)離れた2点で支え、中央に1.94ポンド(880g)の重さをかけた時のたわみ量をインチで表した数字を測定値としますが、最近では硬さの異なるシャフトが登場したりして、比較の際の目安に過ぎません。

また、実際の矢の飛翔はパラドックスを含む複雑な動きをするため、「動的スパイン」を理解する必要があります。

 

すながた

ダイキャスト製法の場合に金型の製造に高額のコストがかかるため、金属製の代わりに砂で作られる製法を指します。

ただし、砂を崩して製品を取り出すため生産性が低く、砂型を固めるのに職人技が必要なことや、製品の表面が粗いため後加工が手間を要するといった課題があります。

 

スリンガー

矢を放った時に弓が手から飛び出さないようにするための道具です。

初心者は弓を握ってしまいがちですが、発射時に弓を自由にすることが的中に繋がるため、弓は絶対に握らず、アームガードと組み合わせて使用するようにしましょう。

 

スルーや

1980年中頃から学生連盟の公式用語となった言葉で、的に命中せずに後方に飛んでいく矢を指します。

「下手はへた、外れははずれ」と認めることが上達の早道かもしれませんが、それでもアーチェリーの練習では精度向上が求められます。

 

相互採点

試合で看的員がいない場合に競技者同士で得点の確認と記録を行う方法です。

競技者は自分の矢の得点を読み上げ、他者が確認した上で記録者がスコアーカードに記録します。

得点が記録されるまで的や矢に触れてはいけず、矢が抜き取られた後の疑義は基本的に認められません。

ジャッジの確認も必要です。

 

 

た行

 

ダイキャスト

金型に溶けた金属を流し込んで固め、均一な製品を効率的に製造できる製法です。

ハンドルの製造にはマグネシウム合金を使用し、軽量で高品質な製品が作れます。

現在ではアーチェリーにおいて最も適した製法と言えますが、金型のコストがかかる課題もあり、時折砂型が使われることもあります。

近年は数値制御(NC)製法も台頭しています。

 

たち

同時に射つグループを指し、A/B/Cなどに分けられ、それに応じて2立や3立射ちなどと呼ばれます。

大会では一人1的で行われることが一般的ですが、地域の競技では2人1的で同時に同じ的を射つことがあります。これらを運営、管理するのがドスです。

 

タブ

ストリングを引く3本の指を保護するための道具です。

一般的にはグラブとタブが使用され、試合前の弓具検査でも表面がコードバンの革でないことが必ずチェックされます。

 

ため

押し手の肘の状態や押し手の肩を表現する際に使われる言葉で、余裕をもたせた状態を指しますが、固定とは逆の状態であまり良いとは言えません。

 

ダンパー

1960年代後半にホイット社がTorque Flight Compensator(T.F.C.)として発売した、スタビライザーと弓本体との間に取り付ける可動式の部品を指します。

後に日本ではヤマハがこの名称を使用し、一般的になりました。初期のT.F.C.には中にスプリングが使用されていましたが、現在ではゴムが使用されています。

 

チェストガード

「胸あて」とも呼ばれ、ストリングが胸の衣服などに引っかからないようにするための道具です。

防寒具や雨具を使用する際には特に必要で、普段の服装でもアームガード同様に使用されることがあります。

最近では通気性の優れた素材が一般的です。

 

チップ

先端の尖った部分を指し、一般的には弓の両端の先端にあるストリングを掛ける部分やクッションプランジャーの先端部分を指します。

 

つめ

レストの矢を乗せる部分の突起を指します。

発射時に矢が通過するため、可動式で矢が当たれば待避する構造になっています。

不要な出っ張りはアーチャーが切り落とすことが一般的です。

 

テイクダウン

折りたたみ式の弓の総称で、ハンドルと上下のリムからなります。

近年、初心者用の弓を除けばほとんどがこの構造で、折りたためない一本弓をワンピースボウと呼びます。

 

ティーシー

技術委員を指します。ルール改正により現在は審判員をジャッジと呼びますが、「TC!」と叫ぶことが今でも審判員を呼ぶ際の呼称として残っています。

 

ティラーハイト

弓のリムが構造上、上リムよりも下リムの方が強く作られているため、その強さの違いを調べるために、リムとハンドルの付け根からストリングまでの長さを測定し、その上下差で確認します。この測定にはフィストメルゲージが使用されます。

 

テンション

緊張や張りの意味で、アーチェリーの道具ではストリングやプランジャーの強さを指し、技術面ではバックテンションなど、身体の部分を使う意味で使われます。

 

デニール

もともとの糸(繊維)の太さを表す単位で、長さ450メートルの糸が0.05グラムの重さの時を1デニールとします。

ただし、アーチャーには直感的に理解しにくいため、通常は「何本弦」かでストリングの太さを判断します。

 

とりかけ

和弓から来た言葉で、引き手の指をストリングに掛けて引く「フック」の部分を指します。

 

ドローレングス

弓を引く長さを指し、通常はその時使用する矢の長さで表されます。

初心者は手の怪我などを考慮して実際のドローレングスよりも長い矢を使用することがありますが、クリッカーを使うようになるとそれに合わせた長さの矢を使用します。

また、弓の表示ポンドは通常、グリップから26インチ引いた時の強さで表されるため、ドローレングスによって実質ポンド数が変化します。

使用する弓の長さはこの長さによって決められます。

 

ドス

公式の試合において、審判長とは別に任命された1名の試合をスムーズかつ公正に運営するための管理者を指します。

実際の試合現場での現場監督のような存在で、正式には「ディーオーエス」と読みます。

 

どんまい

スポーツの世界で一般に使われる励ましや慰めを表す言葉

 

な行

 

ナイスちょんぼ

技術の素晴らしさではなく、技の冴えを賞賛する際に自然に口にされる言葉。

ただし、相手がこの言葉を誉め言葉と受け取らない場合が非常に多いため、注意が必要です。

思ったことをそのまま口にしないようにしましょう。

 

ナイスバック

アーチェリーの専門用語で、引き戻し(フルドローから射たずにやめること)をした際に、良かったかどうかも分からないまま言われる表現。

意味があまりないので、気にせずに早く射る方が良いでしょう。

 

ノッキングポイント

矢を弦につがえる位置を決めるために、通常は糸で1つまたは2つの結び目をセンターサービングに付けて使用する用語。

 

 

は行

 

早気

アーチャーが頻繁に経験する症状のようなもの。

特に初心者がかかりやすく、サイトピンがゴールドに合った瞬間にリリースしてしまったり、ひどい場合は狙いをつける前に射ることが一般的な症状です。

ほとんどの場合、クリッカーを使用することで解消できますが、基本的には全てのアーチャーが潜在的に抱えることがある病気です。

 

パラドックス

矢の蛇行運動を指す言葉。通常、この現象は避けられるべきであり、手動でリリースする際に避けられないために生じることからこの名前が付けられています。

リリーサーを使用する場合でも、片側から解除する方式のものはその抵抗によってパラドックスが発生します。

 

張り

締めなどと同義で、緊張を表す言葉。

 

ハンドル

弓本体の中央部分を指し、グリップやウインドウが存在します。

近年のテイクダウンボウでは、リムを取り付ける金属製の部分を指し、アルミニウムのダイキャスト製法やNC旋盤と呼ばれるアルミニウムの削り出しによって作られています。

 

表示ポンド

弓の強さを示す単位で、一般的にはグリップの底から26インチ引っ張った時の強さを指します。

ポンド(Lbsとして表記される。1ポンドは0.454kg)で表され、実際の使用では実質ポンドがよく使用されます。

 

フィストメルゲージ

T型のスケールで、ノッキングポイントの位置やストリングハイト、ティラーハイトを測定するのに使用されます。

 

F.I.T.A.

「世界アーチェリー連盟」の略称で、本部をスイスのローザンヌに置く国際的なアーチェリー組織です。

1931年に設立され、「全日本アーチェリー連盟」もその傘下にあり、114カ国が加盟しています。長らくリカーブボウを総括していましたが、1995年からはコンパウンドボウも認められています。現在の会長はJim Easton(USA)です。

 

引っ掛ける

リリースがスムーズにできず、射ち方がストリングに抵抗を与える状態を指します。

ただし、結果(的中)が必ずしも悪いわけではなく、技の優れたアーチャーであれば、矢をゴールドに運ぶことも可能です。

 

ピッチ

矢(シャフト)に取り付ける羽根(ヴェイン)を真っすぐではなく傾けて角度をつけることを指します。

ピッチが大きいと矢の回転が増えますが、同時に飛翔中の空気抵抗も増加するため、これらのバランスを考慮する必要があります。

また、この回転によってアーチャーズパラドックスの解消を早める効果もあります。

 

ピープサイト

ストリングに取り付けるアイマークの一種で、キッサーボタンと同様に照準を助ける道具です。

ただし、リカーブ部門ではダブルサイトが禁止されているため使用できませんが、コンパウンドではリリーサー同様に一般的に使用されます。

 

プランジャー

バーガーボタンとも呼ばれ、レストの横に取り付けられる可動式の部品です。

現在ではフィールド競技のベアボウ部門でも必需品とされる道具です。プランジャーの先端(チップ)が矢の抵抗によって動くことで、アーチャーズパラドックスを早めに解消し、矢をより直線的に飛ばしやすくします。

 

フレッチャー

矢に羽根(ヴェイン)を取り付けるための道具で、一般的には3枚の羽根を正確に120°の角度で貼ることができます。

 

ヴィバー

1970年代後半に登場した、弓の左右に取り付けるスタビライザーの形態の一つです。

形状からV-BarやY-Balancerと呼ばれ、弓の安定度を高めますが、初心者やレベルの低いアーチャーには適さず、必ずしも必要な道具とは言えません。

 

ボウレングス

弓の長さを示し、通常は上下のリムのチップ間の長さで表されます。

実際には弓の形状を図面上で展開した長さが表示され、リカーブボウではドローレングスと密接に関連しています。

適切な長さの弓を使用しないと、リカーブ部分が効果的に使われず、弓の本来の性能が発揮できなくなります。

 

 

ま行

や行

 

矢飛び

矢の飛翔の仕方や状態を指します。

これは矢の速さを表現することもありますが、通常はアーチャーズパラドックスの解消過程での飛翔状態を指し、直線的で真っ直ぐな飛び方が良いとされています。

 

矢取り

アーチェリーの場合、発射した矢は原則として自分で回収することが求められます。

射った矢を的まで取りに行く行為を指します。

 

ら行

 

リカーブ

言葉通り、弓の成りの形状が逆に反っている部分を指し、現代の弓では一般的な形状となっています。

この言葉は、コンパウンドボウとは異なり、昔ながらの普通のリムに滑車が付いていない弓を指すアーチェリーの総称でもあります。

 

リム

弓は一般的に、ハンドルと呼ばれるグリップやウインドウからなる部分と、グラスファイバーやカーボンファイバーでできたたわむリムと呼ばれる部分に分かれます。

分解可能なテイクダウンボウになってからは、ハンドルに加えて上リムと下リムの3つに分かれることが一般的です。

 

リリーサー

指で矢を放つ行為をフィンガーリリースと呼び、それに対して機械的な発射装置をリリーサーと言います。

リカーブボウでは原則として認められていませんが、コンパウンドボウでは一般的に使用される道具です。

 

リリース

弓を射つことを指し、部分的には引き手がストリングを放す行為やその動作をも指します。

 

レスト

弓のウインドウ部分にある矢を乗せる部分やその部品を指します。

できるだけこの部分で通過する矢に抵抗を与えない形状が望まれます。

そのため、最近の弓はウインドウ自体を深くし、この部分のクリアランス(空間)を広くとるようになっています。

 

レストアップ

矢を発射した際に、矢がプランジャーのチップに乗っていたり、フックに力が入っていたために矢がレストから浮き上がり、本来の的中位置から大きく外れてしまったミスの原因を指します。

 

 

わ行

 

ワックス

ストリングに塗布する蝋で、原糸の毛羽立ちを防ぎ、耐久性を向上させるために使用されます。

最近では、初めからワックスで処理されたストリングが一般的になり、また原糸も耐水性に優れた素材が使用されるようになりました。

 

ワンピースボウ

昔ながらの木製の一本弓を指す総称です。最近では、主に初心者向けに使用されることが一般的であり、競技の場ではテイクダウンボウがより一般的に採用されています。

 

 

 

終わりに

 

アーチェリー用語集はいかがだったでしょうか?

 

アーチェリーには多くの魅力がありますが、続けることで集中力の向上や筋力・メンタルが鍛えられます

自分自身との勝負である個人競技ですので

上手くなるには自分の限界を超えていくための努力も必要です

 

心身を鍛えるのに効果的なスポーツですので

ぜひ一度、アーチェリーをプレイしてみてください

きっと熱中してしまうはずですよ!

 

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