囲碁用語集

目次

囲碁用語集

 

 

昔から親しまれている盤上のゲーム、「囲碁」は

現代でも多くの方たちに親しまれています

 

囲碁は非常にシンプルなゲームですが、そのプレーの可能性は無限に広がっており

プロの対局でも新しい戦術・布石が生まれ続けております

 

近年は世界各国で囲碁が楽しまれるようになり、国際大会を通じて世界中の人々と交流する機会も増えています

 

そんな囲碁ですが、囲碁初心者の方はルールもわからないし

用語もさっぱりわからないのではないでしょうか?

 

今回は、囲碁の簡単な用語集を作ってみました

囲碁の用語を知れば、きっと今より囲碁への理解が深まるはずです

 

あ行

 

青い – 最善手

 囲碁において、「青い」という用語は最善手を指します。

この表現は、囲碁のAI解析ツールであるLizzieが最善手を青色で表示することから来ていて、プロ棋士や高度なアマチュアの間で使われるようになりました。

 AIの進化が囲碁の世界にも新しい用語をもたらし、ゲームの分析や学習方法に革命を起こしていることが興味深いです。

 

アキ隅

解説: 「アキ隅」は、文字通り盤上の隅がまだ空いていて、どちらのプレイヤーの石も置かれていない状態を指します。

序盤において戦略的に重要なポイントの一つです。

空いている隅は可能性に満ちており、そこからゲームをどう展開させるかはプレイヤーの戦略次第で、囲碁の奥深さを感じさせます。

 

アゲハマ

解説: アゲハマは、相手の石を取った際に得られる、盤外に置かれる石のことを指します。

ゲームの終わりには、これらの石が相手の地として数えられます。

アゲハマは直接的な戦闘の結果を示し、ゲーム中の攻防の緊張感を高め、戦略を練る上で非常に重要な要素です。

 

解説: 囲碁において「味」とは、特定の形が将来的に相手によって攻撃される可能性があることを指します。

「味が悪い」はそのような不安定な形状を、「味が良い」は安定していて攻撃されにくい形状を意味します。

「味」という用語は、囲碁が単なる位置取りのゲームではなく、将来への見通しや計画を重視する深い思考ゲームであることを象徴しています。

 

アタリ

解説: 「アタリ」とは、石が直接取られる一手前の状態を指します。

アタリの石に再度手を打つことでその石を「生かす」か、他の行動を取るかが重要な選択となります。

アタリは囲碁における緊迫した瞬間を生み出し、プレイヤーに即時の対応を迫ることでゲームにダイナミズムを加えます。

 

厚み

厚みは、囲碁において自分の石が互いに助け合い、強い形を作っている状態を指します。

この強さは、周囲の空間を制御することで相手の動きを制限したり、将来的に攻撃や防御の基点となり得ます。

厚みはゲームを通じて大きなアドバンテージにつながることが多いです。

ゲーム全体を通して戦略的に有利な位置を築くことの重要性を示しています。

 

アテ

アテは、相手の石に直接隣接して打つ手のことを指します。

この手は、相手の石を攻撃する意図がある場合や、自分の形を強化する目的で使用されます。

アテは、囲碁の基本的な戦術の一つであり、ゲームを進める上で欠かせない要素です。

攻撃と防御のバランスを取る上で非常に重要であることを示しています。

 

アテコミ

アテコミは、相手の石をアテて、その反応によっては直接取ることができる手のことを指します。

この戦術は、相手の自由度を奪い、有利な局面を作り出すために使われます。

アテコミは、局面を一気に有利にする強力な手段であり、正確な読みが要求されます。

局面をひっくり返す可能性を秘めた戦術的な動きです。

 

アテツケ

アテツケは、相手の石に対して隣接しながらも一定の距離を保って打つ手のことを指します。

この手法は、相手に圧力をかけつつも自分の石を安全な位置に配置するために用いられます。

アテツケは、攻めと守りの間の微妙なバランスを求める戦術であり、局面を有利に進めるための柔軟性が求められます。

戦略的思考と局面への適応力の重要性を教えてくれます。

 

アマシ

アマシは、先に地を稼ぎ、敵の攻撃をうまくかわしながら勝利に導く打ち方を指します。

この戦略は、直接的な戦いを避け、効率的に地を確保することで優位に立つことを目指します。

アマシは、囲碁における地の重要性と、柔軟な戦略の適用が勝利にどれだけ貢献するかを示しています。

地の確保と戦略的な回避のバランスが勝敗を左右することを示しています。

 

荒らし

荒らしは、相手が確保しているように見える地域に故意に侵入して混乱を引き起こし、相手の得点を減らすための手段です。

この戦術は、相手の計画を狂わせると同時に、自分に有利な状況を作り出す可能性があります。

ゲームの流れを変える力を持ち、しばしば試合の結末に大きな影響を与えます。

囲碁のダイナミックな側面を強調し、どんなに安定して見える形勢も一瞬にして変わることがあるという事実を思い出させてくれます。

 

囲碁

囲碁は、2人のプレイヤーが交互に石を盤上に置いていくボードゲームで、より多くの領域を確保し、最終的には相手の石を取ることで得点を競います。

そのシンプルなルールと奥深い戦略が特徴で、数千年の歴史を持ち、世界中で楽しまれています。

囲碁は、単なるゲームを超え、思考、哲学、戦略を磨くツールとしても価値があります。

このゲームが長い歴史を通じて多くの人々に愛され続けている理由がよくわかります。

囲碁は、プレイヤーに無限の可能性と絶え間ない学びを提供します。

 

囲碁の歴史

囲碁は約4000年前に中国で発祥したとされ、その後日本、韓国、台湾をはじめとするアジア各国で広く普及しました。

日本では特に、平安時代に貴族の間で広まり、その後幕末期には四大囲碁家が登場するなど、囲碁の技術や文化が発展しました。

20世紀には世界中に広がり、現代では国際的な大会も多数開催されています。囲碁の歴史は、ただのゲームを超えて、文化や哲学、教育の面でも重要な役割を果たしてきました。

その長い歴史と文化的背景は、囲碁がただの遊びではなく、人々の生活や思考に深く根ざしたものであることを示しています。

囲碁の歴史を学ぶことで、ゲームの背後にある豊かな文化や哲学を理解することができます。

 

囲碁九品

囲碁九品は、古代中国に起源を持つ囲碁のプレイヤーレベルを区分けしたシステムです。

初心者から高段者まで、九つのランク(品)に分けられ、プレイヤーの技術レベルを示します。

このシステムは、今日の段位制度に発展する基礎となりました。

囲碁の歴史と伝統を感じさせる、興味深いランク分けシステムですね。

 

囲碁殿堂

囲碁殿堂は、囲碁の歴史や文化に大きな影響を与えた人物を顕彰するための制度、またはそのための施設を指します。

顕彰されるのは、囲碁のプレイヤーや、囲碁文化に貢献した人々です。

囲碁の世界における偉大な達成や貢献を永遠に記憶に留める素晴らしい制度です。

 

石 – 碁石

囲碁において「石」とは、プレイに使用される黒白の碁石を指します。

また、盤上に打たれた碁石の一団を指すこともあります。「重い石」「眼のない石」など、石の状態や戦略的価値を表す表現で用いられます。

囲碁の戦略の深さと複雑さを象徴するキーワードですね。

 

石の下

「石の下」とは、盤上の碁石が相手の碁石に囲まれているが、まだ完全には取られていない状態を指します。

この状態の石は、局面によっては生き返る可能性があるため、戦略的に重要な意味を持ちます。

囲碁は一瞬の判断が勝敗を左右する、奥深いゲームだと改めて感じさせます。

 

一合マス

「一合マス」とは、囲碁盤上で隣接する石と石の間、または石と盤の端の間の距離を示す単位です。

具体的には、一つのマス分離れた距離を指し、これを基準に石の配置や戦略を考えます。

囲碁における距離感の基本単位であり、精密な戦略を練る上で欠かせません。

 

一間トビ

「一間トビ」とは、囲碁で使用される戦術の一つで、石を一つ飛ばして打つ手を指します。

この手法は、自身の勢力範囲を広げる効果があり、また相手の勢力圏への圧力をかけることもできます。

囲碁の基本的な戦術の一つであり、局面に応じた柔軟な思考が求められる技術です。

 

薄い

囲碁において「薄い」とは、盤上のある領域や石の配置が相手の攻撃に対して弱い状態を指します。

薄い形は連絡が切れやすく、眼形を作るのが難しいため、相手に攻め込まれるリスクが高まります。

このような状況を改善するために打つ手を「厚い手」と呼びます。

厚い手は、薄い形を強化し、安定させることを目的としています。

 

打ち込み

「打ち込み」とは、囲碁で相手の陣地や形成途中の領域に積極的に侵入することを指します。

この戦術は、相手の領域を削減することを狙いとしており、場合によっては大きな局面の転換を引き起こすことがあります。

打ち込みは、タイミングや周囲の状況を見極める洞察力が求められる戦術です。

 

ウチカキ

「ウチカキ」とは、囲碁で使用される用語で、特に相手の石の周囲を囲うように打つ手法を指します。

ウチカキは、相手の石を圧迫し、自分の勢力を拡大することに役立ちます。

また、相手の石の自由度を制限し、眼を作ることを難しくする効果もあります。

 

打ち過ぎ

「打ち過ぎ」とは、囲碁で強引すぎる手や、無理のある着手を指します。

これは、局面を有利に進めようとして過剰な攻撃を行ったり、自分の勢力範囲を無理に広げようとする行為を示します。

打ち過ぎは、場合によっては逆に自分の形勢を悪化させるリスクを伴います。

 

打ち回す

「打ち回す」とは、囲碁で自分の戦略や作戦を思い通りに展開し、要所を確実に占めていくことを指します。

この戦術は、局面のコントロールと流れを自分の有利に導くことに重点を置いており、戦略的な視点と柔軟な思考が求められます。

 

ウッテガエシ

ウッテガエシは、相手が最後に打った石を直接取る反撃の手を指します。

これにより、相手の一手前のアクションを無効化し、局面を自分の有利に変えることができます。

特に、相手の攻めを防ぎつつカウンターを狙う戦略において重要な手段となります。

囲碁は予測と応答のゲームであり、ウッテガエシはその駆け引きを象徴する一手です。

 

エグリ

エグリは、相手の形の急所に打ち込んで、その勢力を弱めるか根拠を奪う手を指します。

この手法は、相手の大きな地や強固な形を効果的に攻めるために用いられます。

エグリは局面の流れを変える力を持っており、一手でゲームの勢力図を変えることがあります。

局面を読み解く力と攻める勇気が試される手法です。

 

オイオトシ

オイオトシは、相手の石を追い詰めていく過程で、最終的にその石を取る戦術を指します。

この戦術では、相手の石を逃げ場なく追い込み、取ることによって大きな利益を得ることができます。

効果的にオイオトシを使うことで、ゲームの流れを大きく自分の有利に導くことが可能です。

碁の世界では、一石を巡る戦いが勝敗を左右することも少なくありません。

 

王座

王座は囲碁のタイトル戦の一つで、プロ囲碁界で非常に高い名誉とされるタイトルです。

囲碁のプロ棋士がその年の最強者としてこのタイトルを争い、獲得することは大きな栄誉とされます。

タイトル戦は囲碁界での地位を示すものであり、王座を含む各タイトル戦は棋士たちの最高の舞台となります。

囲碁の世界では、技術だけでなく精神力も試される戦いが繰り広げられます。

 

大ザル

大ザルは、囲碁の用語で、大きな損失や多くの石が取られることを指す際に使われます。

特に、盤上で不利な形になってしまったり、大量の石が相手に取られてしまった局面を指して使われることが多いです。

この表現は、盤上での大きな失敗や誤算を象徴しており、一手一手の重要性を物語っています。

囲碁は予測不可能な展開が魅力の一つであり、一瞬の判断ミスが大ザルにつながることもあります。

 

大ゲイマ

大ゲイマは、囲碁の定石の一つで、角の星または小目の点から三線に沿って四マス離れた点に打つ手を指します。

この定石は、角地を確実に自分の地とするための布石であり、守備的ながらも効果的な領地拡大戦略をとることができます。

大ゲイマは、相手に対して強固な領地を構築するための基盤を築きます。

 

大高目

大高目は、囲碁盤の角の一つの星の点から、辺に沿って三マス離れた点に打つ布石の手です。

この手は、角地だけでなく中央への勢力をも意識した布石であり、相手に対して多様な展開を提示することができます。

大高目は攻めと守りのバランスを考慮した戦略的な選択とされます。

 

大目ハズシ

大目ハズシは、定石の一つで、特に角の碁で用いられる手法です。

これは、角の定石形の外側、具体的には角から数えて二マス目の点を指していることが多いです。

大目ハズシを打つことで、相手の碁石の配置を崩すことが狙いです。

 

オキ

オキは、囲碁において、盤上の特定の地点に碁石を置くことを指します。

特に、相手の石の周りを囲んでいる際に、その石を取るための最後の一手として使われることがあります。

オキは、局面を決定づける重要な手段となり得ます。

 

置き碁

置き碁は、囲碁の対局において、実力差がある二人のプレイヤーが対等に戦うために、強い方が弱い方に対してあらかじめ一定数の碁石を盤上に置いてスタートすることです。

これにより、実力差を補い、公平な対局を実現します。

 

オサエ

オサエは、囲碁で相手の石の進路を遮断する手法です。

特に、相手の石が連結して自分の陣地に侵入するのを防ぐために用いられます。

オサエは、自分の勢力範囲を守り、相手の展開を制限する戦略的な手です。

 

オサマリ

オサマリは、「治まり」とも書き、囲碁の局面で、完全ではないものの、ある程度眼を持っており、急には攻められない形になっている状態を指します。

オサマリの状態では、そのグループの碁石は比較的安全であり、すぐには取られる心配がありません。

 

オシ

オシは、囲碁において、相手の石を押し込む手法です。

この手法は、相手の勢力範囲を縮小させたり、自分の勢力を拡大するために用います。

オシは、局面の流れを自分に有利に導くための攻撃的な手段です。

 

オシツブシ

オシツブシは、囲碁で相手の勢力を削ぐために、その勢力の中に直接打ち込む手です。

この手は、相手の大きな地や勢力を効果的に減らすことができるため、局面を大きく変えることがあります。

 

重い

重いとは、囲碁において、捨てにくい、または自分のプレイに負担をもたらすような碁石の一団を指します。

このような石は、プレイヤーにとって守りが難しく、戦略的に不利な状況を招くことがあります。

重い石は、局面の管理と戦略的な判断を要求される状況です。

 

 

か行

 

カカリ

カカリは、囲碁において相手の碁石に対して直接接近して攻める手のことを指します。

通常は、相手の碁石が単独である場合や、角や辺に位置している碁石に対して行われます。

この手法は、相手の勢力範囲を制限すると同時に、自分の勢力を拡大する目的があります。

 

確定地

確定地とは、どのような展開があっても確実に自分の領地となる部分のことを指します。

囲碁において、確定地は相手に侵されることのない安全な地域であり、勝敗を左右する重要な要素の一つです。

 

カケ

カケは、囲碁の戦術の一つで、相手の碁石に対して斜め方向から接近する手を指します。

この手法は、相手の碁石を囲みつつ、自分の勢力範囲を拡大することを目的としています。

 

欠け眼

欠け眼は、囲碁において碁石の形が完全な眼の形になっておらず、そこを突かれると一気に取られるリスクがある状態を指します。

碁石が生きるためには、二つの眼が必要ですが、欠け眼の状態ではその一つが不完全であるため、非常に脆弱です。

 

欠け眼生き

欠け眼生きとは、欠け眼の状態であっても、その形や周囲の状況によって生き残ることができる状態を指します。

この状態は、相手にとって攻めるのが難しい状況や、他の手段で生きる確率を高める戦略が取られている場合に見られます。

 

カス石

カス石とは、取られてもゲームの大勢に影響を与えない石のことを指します。

このような石は、局面を有利に進めるための駒として利用されることがあり、戦略的な犠牲となることもあります。

 

形とは、囲碁において碁石が作る配置や構造のことを指します。

良い形は、碁石が生きるための眼を作りやすく、また攻めや守りに有利な状態を作り出します。

形は戦略的に非常に重要であり、ゲームの展開に大きく影響を与えます。

 

肩ツキ

肩ツキは、囲碁において相手の碁石の横、特に上部に接触するように打つ手法です。

この手は、相手の勢力を抑え込みながら自分の勢力を拡大する効果があります。

 

カナメ石

カナメ石とは、自分の勢力を繋げるために重要な役割を果たす石、または相手を切断している石のことを指します。

この石が取られると、大きな不利を招くことがあります。

 

亀の甲

亀の甲とは、二つの碁石を取った後に残る特有の形を指します。

この形は、抜き跡が亀の甲羅に似ていることから名付けられました。

 

辛い

辛いとは、囲碁において地を稼ぐための効率的かつ強気の打ち方を表現する言葉です。

このような打ち方は、積極的に領地を確保しようとする姿勢を示します。

 

カラミ

カラミは、囲碁において、自分の碁石と相手の碁石が密接に関わり合い、互いに影響を及ぼし合う状態を指します。

カラミは、戦いを有利に進めるための重要な手法です。

 

軽い

軽いとは、ある一団の石が捨てやすく、どうにでも展開できる状態を指します。

このような石は、局面に応じて柔軟に対応することが可能です。

 

関西棋院

関西棋院は、日本の囲碁のプロ棋士を育成、管理する団体の一つです。

関西地方を中心に活動しており、囲碁の普及や発展に寄与しています。

 

緩着

緩着は、追求するチャンスを逃すような、相手にとって大きな影響を与えない手のことを指します。

このような手は、局面を有利に進めるチャンスを逸してしまうことがあります。

 

利かし

利かしは、囲碁において自分の石の効果範囲を広げたり、相手の石の自由を制限する手を指します。

特に、相手の石に対して間接的に圧力をかけることで、自分に有利な局面を作り出すことが目的です。

 

利き

利きとは、囲碁における一つの石が効いている範囲、つまりその石が影響力を及ぼせる範囲を指します。

利きは、碁盤上での戦略を考える上で非常に重要な概念であり、自分の利きと相手の利きのバランスを考えながら手を打つことが求められます。

 

棋士

棋士は、囲碁や将棋などのボードゲームにおいて、プロフェッショナルとして活動するプレイヤーのことを指します。

囲碁の棋士は、厳しい昇段試験や競技会を勝ち抜いて、その地位を獲得します。

 

棋聖

棋聖は、囲碁や将棋のタイトル戦の一つで、特に囲碁においては最も歴史が古く権威のあるタイトルの一つとされています。

棋聖戦は毎年行われ、その年の最強の棋士が棋聖の称号を獲得します。

 

棋戦

棋戦は、囲碁や将棋などのボードゲームにおける公式の競技会やトーナメントのことを指します。

多くの棋戦が年間を通じて開催され、棋士たちはこれらの棋戦で腕を競い合います。

 

棋譜

棋譜は、囲碁や将棋の対局の一手一手を記録したものです。

棋譜を通じて、過去の名局を再現したり、戦術や戦略を学んだりすることができます。

 

急場

急場とは、囲碁において局面が急速に変化し、緊迫した状況になっていることを指します。

急場では、一手一手が非常に重要になり、勝敗を左右することもあります。

 

キリ

キリは、囲碁において相手の石を切り離す手を指します。

特に、相手の石の連絡を断ち切り、孤立させることで有利な局面を作り出す目的で用いられます。

 

キリチガイ

キリチガイは、囲碁において無理やり相手の石を切りに行くことですが、実際には大きな損をすることが多い無駄な手を指します。

このような手は、場合によっては局面を不利にすることもあります。

 

切り賃

切り賃は、囲碁において相手の石を取る際に、その代償として支払われるものを指します。

具体的には、相手の石を取ることで自分の石が弱くなる位置に打たざるを得なくなるなどの状況を意味します。

 

棋力

棋力は、囲碁や将棋などのボードゲームにおけるプレイヤーの技術や能力のことを指します。

棋力は段級位で表されることが多く、高い段位を持つプレイヤーほど高い棋力を持っているとされます。

 

愚形

愚形とは、囲碁で効率の悪い形や、戦略的に有利でない形を作ってしまうことです。

特に、自分の石の生存や発展の可能性を低下させるような配置を指します。愚形は避けるべき形として知られています。

 

グズミ

グズミは、囲碁において複数の石を連結させることで強度を増す手法です。

この手法は、特に石の安定性を高めるためや、相手の攻撃から石を守るために用いられます。

 

腐る

囲碁において、腐るとは、自分の石が相手の強い石にくっついてしまい、その石の働きが大幅に低下することを指します。

石の有効な活用ができなくなり、戦略的に不利な状況を生み出します。

 

形勢判断

形勢判断とは、囲碁の局面において現在の勝敗の見込みを評価することです。

この判断は、盤上の石の配置、領地の大きさ、碁石の安全性など多くの要素を考慮して行われます。

 

ケイマ

ケイマは、囲碁の基本的な戦術の一つで、一つ飛び越えて斜めに石を打つ手法です。

この手法は、石を素早く展開すると同時に、相手の攻撃に対する柔軟性を保持するために用いられます。

 

消し

消しは、囲碁において相手の勢力範囲内に打ち込むことで、その勢力を削減する手法です。

特に、相手の領地の中に小さな石を打ち込んで、その領地を減らすことを目的とします。

 

ゲタ

ゲタは、囲碁において相手の石を取る形の一つです。

特に、相手の石が逃げ道を失い、最終的に取られる状況を指します。

この形は、字の「下」の形に似ていることから名付けられました。

 

碁石

碁石は、囲碁をプレイする際に使用される黒白の石です。こ

れらの石を交互に盤上に打ち、相手の石を取るか、領地を確保することで勝敗を競います。

 

コウ

コウは、囲碁の局面において、双方が一手交代で同じ場所を繰り返し取ることができる状況を指します。

コウの戦いは、局面全体の戦略に大きな影響を及ぼすことがあります。

 

小ザル

小ザルは、囲碁において小さな損失を指す言葉です。

特に、少数の石が取られることによる小さな損害を指しますが、ゲーム全体の大勢には大きな影響を与えないことが多いです。

 

コスミ

コスミは、囲碁の用語で、盤上の一点を占めることなく、隣接する二点の中間に碁石を打つ手法を指します。

この手は、自分の勢力範囲を広げたり、相手の進出を防いだりするのに役立ちます。

特に、碁盤の中央部分での戦いにおいて、勢力の拡大や敵の侵入を阻止するために用いられます。

 

コスミツケ

コスミツケは、コスミの手に対して、隣接する点に碁石を打つ手法です。

この手は、相手の勢力を制限する目的で使われ、自分の石を強化しながら相手の展開を阻むことができます。

特に、相手の勢力が拡大しそうな場合に効果的です。

 

碁聖

碁聖は、囲碁のプロフェッショナル棋士に与えられるタイトルの一つで、非常に高い名誉とされています。

碁聖戦は、その年の最も優れた棋士を決定するタイトル戦であり、囲碁界における最高峰の競技の一つです。

 

後手

後手は、囲碁において相手より一手遅れている、または不利な状態にあることを指します。

後手に回ると、局面を有利に運ぶためには積極的な戦略が必要になります。

 

五ノ五

五ノ五は、囲碁の碁盤において、中心点を指す言葉です。

碁盤は19路×19路の交点から成り立っており、五ノ五はその正中央に位置します。中央の戦いにおいて重要な位置です。

 

碁盤

碁盤は、囲碁をプレイするための盤で、19路×19路の交点を持つものが標準的です。

碁盤は囲碁の舞台であり、無限に近い可能性を秘めた戦いの場を提供します。

 

細かい

細かいとは、囲碁において形勢が終盤になっても点差が接近している状態を指します。

このような局面では、小さな差が勝敗を分けるため、非常に慎重なプレイが求められます。

 

コミ

コミは、囲碁において白番のプレイヤーが黒番に対して与えられる点数のことです。

通常、黒番が先手であることの利を補正するために設けられます。

コミの設定は、公平な競技を保証するために重要です。

 

小目

小目は、囲碁の布石における戦術の一つで、角の一つの星点から二マス離れた点に打つ手を指します。

小目は、領地重視の布石でありながら、中央への展開も視野に入れることができます。

 

根拠

根拠とは、囲碁において、一つの石や石のグループが封鎖されても、中だけで生きられるような状態を指します。

逆に、封鎖されると眼形に乏しい状態を「根拠がない」と表現します。

根拠があることは、石の生存可能性を高める重要な要素です。

 

 

さ行

 

サガリ

サガリは、囲碁において盤の端や辺に向かって石を下げる手を指します。

主に自分の勢力を固めるためや、相手の進出を防ぐ目的で使われます。

サガリは確実な地を作る上で非常に有効な手段です。

 

サシコミ

サシコミは、囲碁で相手の勢力圏内に侵入し、その中で戦いを挑む手法です。

相手の領地を減らす目的で行われ、うまくいけば大きな地を削ることができます。

 

サバキ

サバキは、囲碁において不利な状況にある自分の石を軽やかに生き残らせる技術や、形を整える手法を指します。

局面を柔軟に打開し、石の効率的な運用を目指します。

 

サルスベリ

サルスベリは、囲碁において一連の碁石が連続して移動するように展開する形を指します。

石の連結や、相手の勢力をかいくぐる際に見られる手法です。

 

三々

三々は、囲碁盤の角から数えて三目×三目の位置に打つ手を指します。

この手は、角地を確保するための基本的な戦略の一つで、相手の碁石を囲んで生きる基盤を作ります。

 

三連星

三連星は、囲碁において星の点に沿って三つの石を並べる布石を指します。

この布石は、広範囲の中央制御と辺への影響力を目指します。

 

地は、囲碁において自分の碁石に囲まれた領域で、最終的に自分の得点となる部分を指します。

碁の勝敗は、最終的に地の多さで決まります。

 

死活

死活は、囲碁において碁石や碁石のグループが生きることができるか、あるいは取られてしまうかを判断することを指します。

死活の判断は局面を読む上で重要な要素です。

 

持碁

持碁は、互いの勝敗が決まらないまま、時間切れなどで対局が終了することを指します。

特定のルールに基づいて勝敗を決定する場合もあります。

 

シチョウ

シチョウは、囲碁において一連の碁石が連続して取られる形を指す言葉で、”梯子”とも呼ばれます。

シチョウの読み合いは、局面の勝敗を左右することがあります。

 

シノギ

シノギは、囲碁において攻められている石や石のグループを生き残らせる技術を指します。

劣勢な局面でのシノギは、ゲームを逆転させる鍵となります。

 

シボリ

シボリは、囲碁において相手の石を締め上げる手法を指します。

この手法により、相手の石の自由度を制限し、自分に有利な条件を作り出します。

 

シマリ

シマリは、囲碁において角や辺の領地を固める手を指します。

効果的なシマリは、確実な地を形成し、相手の侵入を防ぎます。

 

純碁

純碁は、特定の布石や定石に依存せず、独自の思考で打たれる囲碁の対局を指します。

プレイヤーの創造性や独自の戦略が光る局面です。

 

じんましん

じんましんは、AIでも有力候補の手が瞬時に出せない、非常に複雑な囲碁の局面を指します。

囲碁AIの分析において、予測不可能な展開を示す場合に使われる言葉です。

 

定先

定先は、囲碁の対局において黒が先手であることを指します。

伝統的に黒が先手とされ、コミ(置き点)によってこの有利性を調整します。

 

定石

定石は、囲碁における初手から一定の手順で進む、一般的に受け入れられている手のシーケンスを指します。

定石を学ぶことは、効率的な布石や戦略の基礎を築く上で重要です。

 

女流棋士

女流棋士は、女性のプロ囲碁プレイヤーを指します。

囲碁は男女共に競技が行われ、女流棋士も高いレベルの対局を展開しています。

 

囲碁における「筋」とは、局面において最も合理的かつ効率的な手順や手法を指します。

碁の理論や経験に基づいた最適な手の選択を意味し、良い筋を選ぶことは、効果的な戦略を展開し、相手に対して有利な状況を作り出す上で重要です。

 

スソアキ

スソアキは、囲碁において自分の形成している模様や勢力の下方部分が空いていて、相手に侵入される余地がある状態を指します。

このような状態は、相手にとって攻めるチャンスを提供してしまう可能性があるため、注意が必要です。

 

捨て石

捨て石は、囲碁において意図的に相手に取らせることで、より大きな利益を得るために使う石のことです。

捨て石の戦術は、局面を有利に進めるための重要な手法の一つであり、犠牲を払ってでも大きな目的を達成しようとする戦略です。

 

スベリ

スベリは、囲碁において石を一直線に伸ばしていく手法を指します。

この手法は、自分の勢力範囲を拡大するためや、相手の勢力に圧力をかける目的で用いられます。

 

隅は、囲碁盤の四隅のことで、碁盤のカドに近い部分を指します。

隅は序盤戦で重要な戦いの舞台となり、ここでの地の確保は全局における勝敗に大きく影響します。

 

隅の板六

隅の板六は、囲碁の定石の一つで、隅の碁石が直線的に六つ並んだ形を指します。

この形は、隅の地を確実にするための強固な布石として知られています。

 

隅のマガリ四目

隅のマガリ四目は、囲碁の局面において隅の部分に形成される特定の形を指します。

この形は、四つの碁石が「マガリ」つまり曲がった形で配置されている状態を示し、隅の地を確保する上で有効な手段です。

 

整地

整地は、囲碁において自分の勢力範囲内の碁石の配置を整え、安定した形を作り上げることを指します。

これにより、地の確保や相手の侵入を防ぐことが目的です。

 

セキ

セキは、囲碁において互いの石が取られることなく共存する状態を指します。

セキの形成は、互いに取ることができない状況であり、局面において特定の地域が安定した状態になります。

 

攻め

攻めは、囲碁において相手の石や石のグループを積極的に攻撃することを指します。

この戦略は、相手の石を取ること、または相手の勢力を削ぐことを目的としています。

 

攻め合い

攻め合いは、囲碁において双方が同時に相手の弱点を攻める状況を指します。

この局面では、どちらがより効果的に攻めることができるかが勝敗の鍵となります。

 

競り合い

競り合いは、囲碁において双方が同じ地域や目標をめぐって争う状況を指します。

この過程では、微妙な手の読み合いや戦略的な判断が求められます。

 

先手

先手は、囲碁において有利な局面を先に掌握することを指します。

先手を取ることは、試合の流れを自分のペースに引き込む上で重要です。

 

相場

相場は、囲碁において着手や一段落した形が、ほぼ妥当と見なせる状態を指します。

これは、局面の評価や次の戦略を立てる上での基準となります。

 

 

た行

 

対局時計

対局時計は、囲碁や将棋などのボードゲームにおいて、各プレイヤーの思考時間を管理するために使用される時計です。

制限時間内でプレイを進めることを要求され、時間管理が重要な戦略の一部となります。

 

ダイレクト三々

ダイレクト三々とは、囲碁において序盤から直接隅の三々の点に着手することを指します。

この戦略は、確実に角地を確保することを目的としていますが、外側の勢力を相手に譲るリスクもあります。

 

互先

互先とは、囲碁において双方が交互に黒と白を持ち、複数局を対局する方式を指します。

通常、碁石の色が一方に有利な効果をもたらすため、この方式で公平性を保つことができます。

 

高目

高目は、囲碁の布石において、角から一つ離れた位置に打つ戦術を指します。

この手は、中央への影響力を重視しつつ、角地の確保も視野に入れるバランスの取れた布石です。

 

タケフ

タケフは、囲碁において相手の石を取ることを意識せずに、大局観を優先して手を進める戦略を指します。

局面全体の勢力バランスを重視し、地を稼ぐことに焦点を当てます。

 

タタキ

タタキは、囲碁において相手の石を追い払うように打つ手を指します。

この手法は、相手の勢力を弱めることを目的として、効率的に地を碁盤上で広げるために使用されます。

 

ダメ

ダメとは、囲碁において両者の勢力の間に残る中立の点を指します。

これらの点は、最終的な得点には直接貢献しませんが、形勢判断や地の確定において重要な役割を果たします。

 

ダメヅマリ

ダメヅマリとは、囲碁において自分の石が自由に動けない状態になることを指します。

特に、石が完全に囲まれて呼吸点を失い、生き残ることができない状態を指します。

 

段級位制

段級位制は、囲碁や将棋などのボードゲームにおけるプレイヤーの能力をランク分けするシステムです。

級位が初心者レベルを示し、段位が上級者レベルを示します。この制度により、プレイヤーの技術レベルが可視化されます。

 

着手

着手は、囲碁においてプレイヤーが石を盤上に置く行為を指します。

各プレイヤーの着手は局面を形成し、ゲームの進行に直接影響を与えます。

 

中押し(勝ち)

中押し勝ちとは、囲碁において対局の途中で相手より明らかに優位に立っていると判断され、対局が終了することを指します。

これは、形勢が大きく有利であることを示します。

 

挑戦手合制

挑戦手合制は、囲碁や将棋におけるタイトル戦で採用されるシステムで、現タイトル保持者に対して挑戦者が一定の条件をクリアして挑む方式を指します。

この制度は、タイトル戦の緊張感と公平性を保ちます。

 

ツギ

ツギは、囲碁において自分の石を連結させる、または相手の侵入を防ぐために石を置く手を指します。

石の生存と勢力範囲の確保に不可欠な手法です。

 

ツキアタリ

ツキアタリは、囲碁において相手の石に直接接触して止まる手を指します。

この手は、相手の石の自由を制限する目的や、自身の石の安全を確保するために用いられます。

 

作り碁

作り碁とは、囲碁において、特定の形や状況を目指して意図的に局面を作り上げるプレイスタイルを指します。

このアプローチは、戦術的な深みと多様性を囲碁にもたらします。

 

作る

作るとは、囲碁において終局時に行う整地の作業を指します。

これにより、最終的な地の確定や死活の判断が行われ、得点計算に移ります。

 

ツケ

ツケは、囲碁において相手の石に直接接触して打つ手を指します。

この手法は、圧力をかけたり、特定の形を作り出したりする目的で使用されます。

 

ツケコシ

ツケコシとは、囲碁において相手の石を飛び越えて打つ手を指します。

この手は、相手の意図を無視して自らの計画を優先させる戦略的な選択です。

 

ツケノビ

ツケノビは、囲碁において、ツケた後にその石を伸ばす手を指します。

この連続した動きは、自分の勢力を強化し、相手の動きを制限する効果があります。

 

ツブレ

ツブレは、囲碁において一つの大きな石や石のグループが取られてしまい、壊滅状態になることを指します。

この状況は、ゲームにおいて大きな損失となります。

 

ツメ

ツメは、囲碁において相手の石の辺への発展を妨げ、詰め寄って行く手のことを指します。

この手法は、相手の勢力範囲を制限し、自分の領地を確実にするために用いられます。

 

詰碁

詰碁は、囲碁において一方のプレイヤーが相手を必ず取れる局面を解決するパズルのような問題を指します。

このトレーニングは、死活判断能力を高めるのに役立ちます。

 

手入れ

手入れとは、囲碁において一手打つことで、自陣の欠陥を補うことを指します。

この行為により、形勢を安定させることができます。

 

手筋

手筋は、囲碁において効率的かつ効果的な手順や手法を指します。

碁理に基づいた優れた手筋は、局面を有利に進めるための重要な要素です。

 

鉄柱

鉄柱とは、囲碁において第4線の石から3線に向けてサガる、堅い形を作る手を指します。

この形は、強固な守りを築く上で非常に有効です。

 

手止まり

手止まりとは、囲碁において最後に残った大どころや好点のことを指します。

この時点での着手は、局面に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

手抜き

手抜きは、囲碁において必要最小限の手数で局面を処理し、他の場所に手を使う戦術を指します。

このアプローチは、効率的なプレイを目指します。

 

手割り

手割りは、囲碁において相手との交換条件が不均等であることを意識して、意図的に行われる手を指します。

この戦略は、長期的な利益を見越して短期的な損を受け入れることを意味します。

 

天元

天元は、囲碁盤の中心点を指します。

この点は象徴的な意味を持ち、特に盤の中央での戦いが重要視される局面で注目されます。

 

投了

投了は、囲碁において自分の敗北を認め、ゲームを終了させる行為を指します。

形勢が不利と判断された場合に行われます。

 

トビ

トビは、囲碁において石を数マス飛ばして打つ手法を指します。

この手は、速やかに碁盤上での勢力範囲を拡大する目的で用いられます。

 

トビコミ

トビコミは、囲碁において相手の勢力圏内に大胆に侵入する手を指します。

この戦術は、相手の地を削ることや、局面を動かす目的で使われます。

 

トビツケ

トビツケは、囲碁において石を飛ばしてから相手の石に接着する形で打つ手を指します。

この手法は、攻めや防御において多用されます。

 

取らず三目

取らず三目とは、囲碁において相手の石を直接取らずに、その周囲を囲うことで間接的に地を確保する戦略を指します。

この手法は、碁石を有効に活用しながら地を稼ぐ効果的な方法です。

 

トリカケ

トリカケは、囲碁において相手の石を殺しに行くことを指します。

この手法は、局面を有利に進めるための攻撃的なアプローチです。

 

取り切る

取り切るとは、囲碁において一手かけて、まだ動き出す余地のある相手の石を完全に制圧することを指します。

この行為は、局面の優位を確固たるものにします。

 

取る

取るとは、囲碁において相手の石を殺すこと、または石を打ち抜いて盤上から取り上げることを指します。

このプロセスは、ゲームにおける重要な戦略の一つです。

 

 

な行

 

ナカデ

ナカデは、囲碁において、相手の領域内にある自分の石が形成する「生きた形」、特に「目」を作る形のことを指します。

これは、相手の領地内で碁石が生き残るための重要な手段です。

 

ナダレ

ナダレは、囲碁における大規模な戦いの展開を指します。

特に、多数の石が関わる連鎖的な攻防が一気に広がる様子を言います。

このような局面は、ゲームの流れを大きく左右する可能性があります。

 

ナラビ

ナラビは、囲碁において自分の石を直線的に並べる手を指します。

この手法は、石の連結を強化し、より強固な形を作る目的で使用されます。

 

ニギリ

ニギリは、囲碁の対局開始前に、どちらが黒番となるかを決めるための方法です。

通常、黒と白の碁石を数個ずつ手に取り、相手に奇数か偶数かを当てさせることで、先手・後手を決定します。

 

日本棋院

日本棋院は、日本における囲碁の普及及び振興を行う最大の団体です。

プロ棋士の育成や、タイトル戦を含む多くの囲碁大会の運営を行っています。

 

入神

入神は、囲碁において、極めて高度な読みや洞察力を発揮する状態を指します。

一つ一つの手が非常に精密で、ゲームを掌握しているかのようなプレイを展開します。

 

入品

入品は、囲碁の段級位制度において、初段に到達する直前の級位のことを指します。

プロへの道の最終段階とも言える重要なステップです。

 

ネット碁

ネット碁は、インターネットを通じて行われる囲碁の対局のことです。

世界中のプレイヤーとオンラインで対戦できるため、場所を選ばずに幅広いレベルの相手と経験を積むことができます。

 

ヌキ

ヌキは、囲碁において相手の攻撃を回避するために、自分の石を一手飛ばして別の場所に打つ手法を指します。

これにより、相手の攻めを無効化し、局面を有利に運ぶことができます。

 

ノゾキ

ノゾキは、囲碁において相手の石の間に石を差し込む手を指します。

この手は、相手の石の連絡を妨げたり、自分の勢力を拡大する目的で使用されます。

 

ノビ

ノビは、囲碁において自分の石を一直線に伸ばす手を指します。

この手法は、石の連結を強化したり、勢力範囲を広げたりする目的で頻繁に使用されます。

 

 

は行

 

敗着

敗着は、囲碁において負ける原因となった着手のことを指します。

局面を不利に導く決定的なミスや、戦略的な誤算が敗着とされることがあります。

 

バカ八

バカ八は、囲碁において特定の形、特に八の字形を指す際に用いられる俗称です。

効率が悪い、または非効果的な形として批判的に言及されることがあります。

 

ハザマ

ハザマは、囲碁において二つ以上の石の間の空間を指します。

この空間を制御することで、相手の動きを制限したり、自身の勢力範囲を拡大することができます。

 

ハサミ

ハサミは、囲碁において相手の石を二つの自石で挟む手法を指します。

この手は、相手の石を圧迫し、動きを制限する効果があります。

 

ハサミツケ

ハサミツケは、ハサミの一種で、相手の石を挟んでからさらにその石に接着する形で打つ手を指します。

これにより、相手の石を強く圧迫し、自分の勢力を強化します。

 

ハナヅケ

ハナヅケは、囲碁において相手の石に直接接触せずに隣に打つ手を指します。

この手法は、相手に対する圧力を保ちつつ、自分の勢力範囲を拡大するために使用されます。

 

花五・花六

花五・花六は、ナカデの形の一つで、特定の形状が花のように見えることからこの名がついています。

これらは、生きるための「目」を作るのに十分な形として知られています。

 

ハネ

ハネは、囲碁において相手の石に対して斜め上方向に打つ手を指します。

この手は、相手の勢力を抑えつつ自らの勢力を広げる目的で使用されます。

 

ハマ(アゲハマ)

ハマ(アゲハマ)は、囲碁において相手の石を取った際に得られる捕獲石のことを指します。

これらは最終的な得点計算に影響を与えます。

 

ハメ手

ハメ手は、囲碁において相手を特定の形に誘導し、そこから有利な局面を作り出す手法を指します。

策略的な思考が要求される手です。

 

半目勝負

半目勝負は、囲碁において非常に接戦で、勝敗が半目(最小単位の得点差)によって決まる対局を指します。

非常に緊張感のある展開となります。

 

ヒラキ

ヒラキは、囲碁で自分の石を広げるために隣接しない点に置く手法を指します。

この手は、自分の勢力範囲を拡大したり、相手の進出を防ぐ目的で使用されます。ヒラキは効果的な空間の確保に不可欠です。

 

ヒラキヅメ

ヒラキヅメは、囲碁で相手のヒラキの動きを阻止するために、空いている点に石を置く手法を指します。

これにより、相手の勢力の拡大を抑えると同時に、自分の勢力を確実なものにします。

 

封じ手

封じ手は、囲碁で相手の重要な一手を事前に防ぐための着手を指します。

これにより、相手の戦略を制限し、有利な局面を作り出すことができます。封じ手は先読みと戦略的思考が必要です。

 

布石

布石は、囲碁の序盤において盤上に勢力範囲を構築するための着手を指します。

布石の段階では、将来的な地の取り合いや戦いの準備が行われます。良い布石はゲームの基盤を作ります。

 

含み

含みは、囲碁で特定の局面において、複数の可能性を秘めた着手や形を指します。

含みのある手は、相手に対して予測困難な状況を作り出し、戦術的なアドバンテージを得ることができます。

 

フリカワリ

フリカワリは、囲碁で相手との間で領域や石の交換が行われることを指します。

この戦術は、局面において自分にとって有利な条件を引き出すために使用されます。

 

辺は、囲碁盤の外側、特に四線より低い位置を指します。

辺は序盤の布石において重要なエリアであり、ここでの戦いが中央への影響を及ぼします。

 

ボウシ

ボウシは、囲碁で相手の石の上方に石を配置し、その発展を阻む手法を指します。

ボウシは、相手の勢力を抑え込みながら、自分の勢力を拡大する目的で用いられます。

 

ホウリコミ

ホウリコミは、囲碁で相手の領域に深く侵入し、攻め込む手を指します。

この手は、相手の地を削減し、形勢を有利に導くために重要です。

 

ポカ

ポカは、うっかりミスのことを指します。

囲碁においては、注意不足から簡単に避けられたはずの失敗を犯すことを意味します。

ポカは局面を不利にする可能性があります。

 

星は、囲碁盤の4-4の点を指し、序盤の布石において重要な役割を果たします。

星は中央への影響力を重視した布石戦略の一部です。

 

本因坊

本因坊は、囲碁のタイトル戦の一つであり、また歴史的に重要な囲碁の流派の名でもあります。

本因坊タイトルは、プロ囲碁界で最も名誉あるタイトルの一つとされています。

 

本手

本手は、囲碁においてその局面で最も効果的と考えられる着手を指します。

本手は局面を有利に導く鍵となる重要な手です。

 

ポン抜き

ポン抜きは、囲碁で一子を打ち抜くこと、またその形を指します。

この手は、相手の地を減らしたり、自分の勢力を確立する上で効果的です。

 

 

ま行

 

マガリ

マガリは、囲碁で特定の方向に曲がる形や手筋を指します。

石を連ねる際に直線ではなく、角度をつけて展開することで、より広範囲の制御や相手への圧力を目指します。

 

マガリ四目

マガリ四目は、囲碁の隅の局面で見られる特定の形の一つで、四つの碁石が隅に向かって斜めに配置されている状態を指します。

この形は、隅の地を確実にすると同時に、外側への展開の可能性も秘めています。

 

マクリ

マクリは、囲碁で相手の石を囲んでいた形から、その一部を反対側へと折り返すように打つ手を指します。

この手法により、相手の勢力を削ぎながら自身の勢力範囲を拡大することができます。

 

マネ碁

マネ碁は、過去の名局や特定の局面を再現して打つ練習方法を指します。

これにより、高度な戦術や思考プロセスを学び、自身の技術を向上させることができます。

 

見合い

見合いは、囲碁において互いの石が取り合えず、そのまま共存する状態を指します。

この状態では、双方が慎重な戦略を取りながら次の一手を考えます。

 

見合い計算

見合い計算は、囲碁において互いの地の量を比較し、最終的な勝敗を予測するプロセスを指します。

この計算により、プレイヤーは自分の現在の立場を把握し、今後の戦略を立てることができます。

 

緑は、囲碁AIの分析ツールであるLizzieにおいて、最善手の次に良い手を示す色として用いられます。

この表現は、プロ棋士の間で効果的な次善策を指す際に使用されるようになりました。

 

眼は、囲碁において碁石が生きるために必要な空間のことを指します。

少なくとも二つの眼を持つ石のグループは、相手によって取られることがなく、安全に生きることができます。

 

名人

名人は、囲碁における最高位のタイトルの一つで、長い歴史と伝統を持つ称号です。

名人戦は、その年の最も優れた棋士を決定する重要なタイトル戦です。

 

目は、囲碁において地の数や碁石の数を数える単位です。

例えば「3目勝つ」や「2目置く」などの表現で使われます。目の計算は、ゲームの勝敗を決定する上で基本的かつ重要です。

 

目算

目算は、囲碁において現在の局面から最終的な地の量を見積もる技術を指します。

この能力は、ゲームの途中で自分の優劣を判断し、適切な戦略を立てるために不可欠です。

 

目ハズシ

目ハズシは、囲碁において相手が眼を作るのを防ぐために、敢えてその周囲の点を避けて打つ手を指します。

この手法により、相手の石の生存を難しくさせることができます。

 

モタレ

モタレは、囲碁において局面が複雑に絡み合い、進行が遅くなる状態を指します。

このような局面では、慎重な判断と計画的な戦略が求められます。

 

持ち込み

持ち込みは、囲碁において相手の地中に打ち込んだ石が取られてしまい、損失となることを指します。

このような状況は、計画的な攻めが必要です。

 

模様

模様は、囲碁において碁盤上で潜在的に自分の地となり得る領域を指します。

模様を効果的に拡大し、実際の地に変えていくことがゲームの鍵となります。

 

 

や行

 

ユルミシチョウ

ユルミシチョウは、囲碁で使われる専門用語の一つで、通常のシチョウ(梯子)戦いが直接的には成立しないが、周囲の状況によってはシチョウに持ち込める可能性があるような形を指します。

この状態では、シチョウが解決されるまでにいくつかの前置きの手が必要になり、その間に局面が変化する余地があります。

ユルミシチョウの存在は、両者にとって戦略的な考慮を迫る要素となり得ます。

 

ヨセ

ヨセは、囲碁の終盤戦において行われる、盤上の未定の部分を埋めていく手段を指します。

ヨセの段階では、大きな勢力争いが一段落し、小さな地の差で勝敗が決まるため、非常に繊細で精密な計算が求められます。

ヨセの技術は、碁の勝敗を左右する重要な要素であり、高度な読みと評価能力を必要とします。

 

 

ら行

 

連絡

連絡は、囲碁において自分の石同士を直接的または間接的に繋げることを指します。

この戦術は、石の生存率を高め、碁盤上での勢力範囲を広げるために非常に重要です。

連絡を効果的に行うことで、散在する石を強固な一体として機能させ、相手の攻撃に対する耐性を高めることができます。

 

六死八活

六死八活は、囲碁の基本原則の一つで、碁石の形状に関する格言です。

一般的には、碁石が六つ連続している形(六死)は生存の可能性が低く、八つ連続している形(八活)は生存の可能性が高いとされています。

この原則は、碁石の生き死にを判断する際の指針として用いられ、碁石の配置を計画する上で重要な考慮事項となります。

 

 

わ行

 

ワカレ

ワカレは、囲碁において一定の局面や戦いが一段落し、双方が一時的に勢力を確定させた状態を指します。

この用語は、局面が互角である場合や、やや一方に有利な状況を示す際にも用いられます。

「互角のワカレ」「やや黒有利のワカレ」などと表現され、今後の戦略や次の手を考える上での基点となります。

 

ワタリ

ワタリは、囲碁において自分の石が相手の勢力圏を横切ってつながる手段や、その行為を指します。

特に、敵陣を横断するようにして自分の石を安全に連結させることにより、生き残りの可能性を高めたり、相手の領地を侵食する効果があります。

 

ワリウチ

ワリウチは、囲碁で相手の確定した地や勢力圏に対して、効果的に侵入し分断する手法を指します。

この手は、相手の地の価値を下げると同時に、自分の影響力を拡大する目的で使用されます。

 

ワリコミ

ワリコミは、囲碁において相手の連続した石の列に対して間に入り込むことで、その連結を阻害しようとする手を指します。

この手法は、相手の形を不安定にし、自分の有利な局面を作り出すために効果的です。

 

 

 

 

終わりに

 

囲碁用語集はいかがだったでしょうか?

囲碁は年齢を問わず、子供から高齢者まで、また初心者からプロまで幅広いレベルの人が楽しめるゲームです

 

敵に勝とうと思うと、単に一手一手を考えるだけでなく全局面を見渡しながら戦略を練る必要があります

相手の意図を読み取り、自分の石の生き死にだけでなく勢力地の拡大や固めにも注意を払わなければなりません

さらに、将棋やチェスト同じく、非常に忍耐力・集中力・判断力を使うゲームです

 

こう書くと、囲碁は大変なゲームだと思ってしまいますが

実際にやってみるとそんなことは心配いらないくらい楽しいんですよ!

 

これを見ているアナタの囲碁のレベルがどの程度かわかりませんが

囲碁というゲームは、どんな人でも楽しめるゲームです!

ぜひ、囲碁を楽しんでくださいね

 

sportsmanTOPへ戻る